大黒新備長炭とは！？

2018年8月8日
炭職人BLOG

最近、『炭工房』で取り扱っている備長炭の代わりとなる『大黒新備長炭』という新たなジャンルの炭が人気になってきています。焼き鳥屋、焼肉屋、ジンギスカン屋、韓国料理屋、炭火焼料理屋などのオーナーから『大黒新備長炭』はとても評価が高いんです。

だから、今回はその『大黒新備長炭』についてどんなものなのか！？ということをご紹介したいと思います。

はじめに

この『大黒新備長炭』は、天然の備長炭の代わりになるという発想で製造し始めたこれまでになかった炭なんです。では、なぜ『大黒新備長炭』が開発されることになったのかというと、天然の備長炭へのリスクがどんどん高くなってきているからなんですね。

どういうリスクがあるかをご覧いただければ『大黒新備長炭』が絶対いいじゃぁ～んとなること間違いなしだと思います。

１．これから先、天然の備長炭は安定供給できなくなるリスク
２．天然の備長炭は供給が少なくなり価格が高騰するリスク
３．毎回同じ品質にするのが難しくなり、天然の備長炭が使いにくくなるリスク

などなど、天然の備長炭は多くのリスクがあるんです。実際に中国では森林の開発がどんどん進んだ結果、森林率が１７％まで落ち込んでしまい、洪水や環境悪化などの深刻な問題が生じているので、１９９８年の長江大洪水以降、中国政府は「退耕還林「封山緑化」等の」、森林造成・保護政策を推進し、特に天然の広葉樹林の保護に力を入れているんです。

また、中国ではここ数年に渡って、材質の堅い広葉樹を原料とする木炭の輸出が増え、２００１年には、一部の省で木炭の商業的生産を禁止、移出も禁止したという背景もあるんです。

こういうことを考えるとラオス、インドネシア、マレーシアなど天然の備長炭を輸出している国も、今後、どんどん輸出できなくなる可能性があると言っても過言じゃないんです。そこで、我ら『炭工房』ではそんなリスクに予め対応しておけるように『大黒新備長炭』を開発・製造しはじめたんです。

大黒新備長炭の良さ

『大黒新備長炭』が飲食店の方々に人気がある理由をこれからご紹介したいと思います。

１．『大黒新備長炭』は天然の備長炭と比べコストが劇的に安い！

やはり、なんといっても人気の秘訣の一番は、価格が圧倒的に安いという点にあります。通常の天然の備長炭と比較するとコストは半値以下になるんです。

だから、毎日炭をたくさん使う飲食店さんでは、月の炭を使用するコストがかなりのレベルになると思いますが、この『大黒新備長炭』に切り替えれば、コストは半分以下になるという凄まじいコストパフォーマンスを発揮するんです。

例えば、１箱１５キロで５５００円くらいする天然の備長炭に対して、『大黒新備長炭』は３３９０円ということは、その差は約２１００円となります。

もし、１日１箱使うお店であれば１ヶ月で、、、

差額２１００円×２５日営業日＝５２５００円となり、１月にこれだけのコストダウンが可能になるんです。１年間にすると６５００００円も変わるという計算になるんです。これはかなり大きいコストダウンと言えるのではないでしょうか。

燃焼温度が非常に高い

２．天然備長炭とほぼ同等の火力

『大黒新備長炭』は、かなり高温になり遠赤外線効果と発熱量が得られるんです。しかも、炎が上がりにくいという特徴を持っているので焼き台に置いた焼き鳥や野菜などが焦げることなく、食材の風味をしっかり封じ込めて外はカリッと中はジューシーに焼き上がるんです。

それに、１０００度くらいの温度になるにもかかわらず、炭が弾ける爆跳がないので、食材をダメにしたり、焼き場で調理をするスタッフさんが火傷をすることも少ないので、安心して手軽に扱えるというところも人気の秘密です。また、臭いの元になる、炭に混ざっている不純物、揮発成分が全く無いので臭いがなく、天然の備長炭とほぼ同等に食材を焼き上げ、食材の風味を存分に生かしながら、炭のいい香りがついて最高の美味しさになるんです。